在校生送辞
ＴＢＣ学院（普通科）：内藤 みさき さん
寒さの厳しかった冬も、ようやく過ぎました。柔らかな早春の日差しの中、草木も新芽を吹き出そうとしている今日の良き日に、科学技術学園高等学校を巣立っていかれる卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。在校生を代表して送辞を述べさせていただきます。
卒業生の皆さんは、この科学技術学園高等学校に入学されてから今日(こんにち)までの間、多くの出会いや経験をされたと思います。それらは高校時代の良き思い出として、心に深く刻まれるとともに、これからの人生においても心の支えとなることでしょう。
先輩方ご自身で、それぞれの三年間を振り返ってみてください。そうすると、お一人お一人がそれぞれの個性を磨かれ、すばらしい青春の日々を過ごしたことが思い起こされると思います。毎日の部活動に汗を流された方、文化祭やスポーツフェスティバルに全力を尽くされた方、勉強に専念された方、また学校外でも様々なことに挑戦された方、目を閉じると、私たちも、先輩方と過ごした思い出の数々がよみがえってきます。
先輩たちは入学したての私たちに、優しく声を掛けてくださり、いろいろな面で私たち後輩の見本として過ごされてきました。最大のイベントである群雲祭では、「さすが三年生」と思わせる企画で、私たちを驚かせてくれました。スポーツフェスティバルでのパワーも忘れることができません。下校時に校舎を振り返ると、教室には灯りがともり、遅くまで勉強されていました。そこには、自らの進路希望を実現するために頑張っている姿がありました。
先輩方とすごした時間はほんとうに楽しく、幸せでした。
どんなときも真剣なまなざしで様々なことに取り組まれるお姿は、常に光り輝いていました。いつも優しかった先輩方に、私たちは幾度となく励まされ、勇気付けられました。
その先輩方と、今日お別れをするのはとてもつらいですが、先輩方にとっては新しいスタートですから、在校生みんなでその出発を祝いたいと思います。
私の好きな言葉に、「友情は瞬間が咲かせる花であり、そして時間が実らせる果実である。」というものがあります。先輩方にとっても、科学技術学園高等学校でめぐり合えた友と過ごした三年間は、まさにこの言葉のとおりだったと思います。今後一生付き合える大切な友を見つけられたのではないでしょうか。ともに涙を流し、時にはけんかもした仲間だからこそ、真の友情が芽生え、信頼しあえるようになったと思います。どうぞこれからも、同じ科学技術学園高等学校の同窓生として、互いに励ましあえる友でいてください。
私は先輩方にお会いできたことを誇りに思います。仲間の、そして友情の大切さを教えていただきました。私たちは先輩方を決して忘れることはありません。先輩方も時々、私たちを思い出してください。そして、また科学技術学園高等学校をお尋ねください。
最後に、今後先輩方が歩まれるそれぞれの道が光り輝き、そしてより良いものでありますよう、心からお祈り申しあげ、送る言葉とさせていただきます。
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